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ユング派分析国際資格とは?どうやって資格を取得するの?

ユング心理学の基本

ハートと手

心理学の勉強をしたことがある人、そうでない人、そしてプロ、アマチュア問わず、第一線で活動している心理カウンセラーの人も、「ユング心理学」という言葉を聞いたことはあるかもしれません。

これは、スイスの精神科医カール・グスタフ・ユングが提唱を始めた心理学(厳密には深層心理学と呼ばれるものの一つ)です。これを一言でまとめると、「人間の心は、意識的なものよりも無意識に働いたものこそが大きな位置を占める」というものです。

つまり、「普段意識して考えたりしていることよりも何も考えず自然と思ったことこそが真理」であるということです。そして、ユングはその難解な内容を理解するために、「自分自身および周囲との対話」を重視していることが特徴としてあります。

それまでの心理学では、相談依頼をしてきた患者に対して心理学者が話を聞いて分析するというものが主流でしたが、ユングはその点に疑問を覚えて独自の研究を重ねた結果、上記のような結論と体系を確立させていきました。なお、この過程で師と仰いでいたフロイトと決別したことは有名です。

このような歴史を持つユング心理学ですが、現代においても、単に心理学のバイブル的な存在としてではなく、さまざまなフィクション作品(映画「スターウォーズ」「マトリックス」のように壮大かつ難解なSF作品など)などにも多大な影響を与えているなど、その評価は非常に高いです。

最難関の心理学資格としてユング派分析国際資格がある

一般的に心理学を学ぶ機会というと、大学などで心理学を専攻して臨床心理士などの取得過程で学ぶといったことでもない限り、普段から勉強することはそう多くはないでしょう。もっとも、最近は受験資格も臨床心理士ほど厳しくはない心理学に関する資格試験が多数実施されていることもあって、独学である程度の取得する過程を通じて学ぶという選択を取ることは可能です。

しかし、それでもユング心理学に関しては、その範囲の広さと奥深さから単に本を読みこむなどの独学だけでは習得するのは困難です。それを裏付けるように、「ユング派分析国際資格」という関連資格は、一般人はもとより心理カウンセラー、精神科医などの専門家であっても、取得が相当厳しい道のりを歩む必要があります。

その内容についてこれから紹介していきます。

ユング派分析国際資格の取得要件

ユング派分析国際資格を取得するためには次の要件を満たす必要があります。

  • 資格候補生として、最低2年間在籍する
  • 教育分析を最低300時間受ける(分析家候補生のときに受けたものも合わせた時間数)
  • 最低300時間のコントロールケースを行う
  • 最低80時間のスーパービジョンを受ける
  • 最低60回の症例検討会に出席する
  • 熟練分析家の資質チェックを受ける
  • 6科目の学科試験に合格する
  • 卒業論文を書いてアクセプトされる

このように要件は相当な数になる上、それらを満たすまでの年数は最短でも4年以上はかかりますが、現実的にはそれ以上の年数をかけて卒業することがほとんどです。

それは、単に早く卒業することが目的になっている限り、本資格の取得の意義がなくなるからです。もちろん、候補生を取り巻く環境の都合上、焦りがちになっても不思議ではありません。それでも、本資格取得のためには、自分の内に秘めた声を傾聴して、マイペースにトレーニングを積み重ねていくことが求められています。

ただし、以前は海外滞在が前提としてありましたが、最近では日本ユング派分析家協会経由で日本での訓練も可能になっているため、これでもハードルは下がったといえます。

ユング派分析国際資格の取得過程

人頭のワイヤーフレーム

ユング派分析国際資格の要件を満たす過程は次の通りです。

熟練分析家の資質チェックを受ける

まず要件の一つである、「分析家候補生」になるための試験がありますが、次の受験資格が必要です。

  • 年齢26歳以上で大学院修士号以上の学歴と社会経験を持っていること(実際は20代の人はほとんどおらず、30代以降が多く、中には70代の人もいる)
  • 50時間の分析経験があること

ただし、受験資格を満たしていざ試験に臨んでみても、そこで問われることは勉強で得た知識以上に、「分析家としての適性や資質」となります。つまり、分析家に向いているか否かの判断ということです。よって、この判断材料に本人の意思は除外されて、志願者一人一人に対する熟練分析家による面接などをもって合否の判定がなされます。

なお、この試験の性質上、一度不合格の判定をもらったら二度目のチャンスは原則としてありません。ただし、見込があると判断された場合は、「現状は無理だけどある程度の経験を積んできて再チャレンジしてみては?」というように促される場合もあります。

分析家候補生の生活

苦労の末に無事に試験に合格したら、いよいよ分析家候補生としての訓練の日々が始まります。

しかし、ここでは、「自分が分析を受ける」ということに重点を置かれます。これは、「教育分析」とも呼ばれていて、前述の通り資格取得の要件となっていますが、頭脳明晰、豊富な知識量よりも、「分析を通して自分を知ること」の方が重要視されます。よって、相応の期間をかけて分析をすることに専念する日々になります。

なお、これには自分と分析家の一対一のワークが基本となるため、進行状況はそれぞれのペースで進められていきます。また、期間中のプログラムは、講義、セミナーなどの座学がありますが、関心ある内容に対してのみ出席しても問題ありません。

このような訓練を最低2年以上することで、分析家候補生としての要件を満たすことができます。

資格候補生になる

資格候補生も資格取得の要件として必要となりますが、次の項目を全て満たす必要があります。

  • 分析家候補生として最低2年間在籍する
  • 教育分析を最低150時間受ける
  • 最低ひとつの論文を書く
  • 口頭試問形式の試験(ユング心理学一般、夢分析理論、発達心理学、神経症理論、精神病理学、宗教学、民俗学、おとぎ話の8科目)に合格する
  • 精神科医や臨床心理士でない場合、臨床現場で規定の期間の実習をする
  • 再度、熟練分析家の資質チェック(3人ずつ各1時間形式)を受けて昇格を認められる

資格候補生の生活

資格候補生としての生活も分析家候補生と同様の方針が貫かれます。ただし、自分自身の分析だけでなく、「一般の人に対する分析を施すこと」も訓練となります。これは、コントロールケースと呼ばれ、スーパーバイザーの指導の下で行われます。

ユング派分析国際資格を取得するまでの主な過程は以上となります(他の要件もこれらの過程の中で満たすことになる)が、いずれも生半可な気持ちだけでは続かないものばかりなのが分かります。また、これに比例するかのように費用も一般的に400万以上は必要といわれています。

ユング派分析国際資格を取得した初めての日本人

ところで、超難関資格であるユング派分析国際資格に、今から50年以上に日本人として初めて取得に成功した人がいます。文化庁長官も歴任した心理学者の故河合隼雄氏です。

幼少から死について考えていたこともあってか、心理学の勉強で実績を作り続けていた過程で、ユング心理学と出会うことになり、1962年から1965年までのスイスのユング研究所在籍中に資格を取得しています。その後も、臨床心理士とスクールカウンセラーの制度確立に尽力した上、民間人出身者としては3人目となる文化庁長官にも就任するなど大きな足跡を残しています。

彼の死後、現在に至るまでユング派分析国際資格を取得している日本人は、2008年時点でも50人以下という少なさを考えると、いかに戦後の日本の心理学界に大きな影響を与えた人物であったかが伺えます。

ユング派分析国際資格に挑む意義

ユング派分析国際資格の取得を目指すことは、ある意味俗世界を捨て去るくらいの覚悟と行動がなければならないでしょう。少しでも、仕事、家庭、交友関係など、現実的な要素を優先してしまっては、そこから遠ざかることになります。

だからこそ、本資格を目指すことは、「心」という概念と心理にもっとも近づくチャンスであり、大いなる意義があるといっても過言ではないでしょう。

ユング派分析国際資格の体験談・口コミ

「この資格は、知識だけでなく、適性や素質といった人間性も問われるため、かなり狭き門だと思います。でも、精神分析などが緻密に行えるため、電話だとしても的確にアドバイスすることが出来ることは強みだと感じています。」

「北欧のユング研究所を経て、今は海外に住みながらオンラインや電話でクライアントと接しています。思考や意識はもちろんですが、その人の感情、無意識下でのコミュニケーションを分析することができるので、より深い心理学を体得出来ていると思います。ただ、この資格を取るには研究所か同等の機関で『候補生』としての訓練を受ける必要があり、試験を合格してからも訓練があったりと、かなりの努力と忍耐力を要します。」

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