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チャイルドカウンセラー資格は、国家資格ではなく、一般社団法人「日本能力開発推進協会(JADP)」が認定する民間資格です。資格取得には、JADPが運営する講座を受講する必要があります。これは通信で受講できるので、現在仕事をお持ちの方でも取り組みやすいでしょう。メールやFAXを利用した臨床心理士からの添削指導などを受けながら、約4ヶ月間学びます。講座が修了したら、認定試験に挑むことになりますが、これも自宅で受験できます。
自宅で受験なら、テキストを見れば答えがわかってしまうのでは?と思いますが、記述式の筆記試験なので、自分で考え答えを導き出さねばならない試験です。 チャイルドカウンセラーへの勉強では、最近注目されることの多い発達障害(ADHD)やアスペルガー症候群の子供など、一般の物差しでは測ることができない、繊細な対応が必要なケースの対応についても学ぶことができます。子供は、不満や悩みがあっても中々自分で伝えたり、表現したりすることができません。どのようにして子供との信頼関係を築くか、カウンセリングのコツや、子供の興味を持続させる方法など、実践的な方法を学ぶことができます。
参考:一般財団法人日本能力開発推進協会「チャイルドカウンセラー」
チャイルドカウンセラーの資格は民間資格なので、それさえあれば就職に有利というものではありません。ですが、例えば保育士の資格を持つ方が、チャイルドカウンセラーの資格を取得できれば、保育園の子供たちの問題への対処や、育児に悩む保護者の方への相談にも、一層適切に対応できるようになることでしょう。
子供と接する仕事は、保育園や幼稚園、小学校だけではありません。 小児科の病院、ピアノや体操、英語など様々な習い事の教室、放課後クラブのような学童施設、ベビーシッター、チャイルドライン(子供電話相談室)のキャッチャーなど、多くの施設に、チャイルドカウンセラーが活躍できるチャンスがあります。 既にそのような施設で働いていらっしゃる方なら、チャイルドカウンセラーの知識と技術を身につけることで、更なるステップアップに繋げることもできそうです。 臨床心理士や社会福祉士の資格を持たず、心理カウンセラーやチャイルドカウンセラーの資格だけでは、小学校や病院への就職は難しいでしょう。
しかし、福祉施設などでは、施設の通常業務をしながら、カウンセリングの実践を積むチャンスをいただけるケースもあります。インターネット電話を使って、自宅の1室をカウンセリングサロンにすることもできます。地域の方の相談にのるなど、カウンセリング経験を積むうちに、活躍できる場が広がってゆくのもチャイルドカウンセラーの魅力です。
チャイルドカウンセラーとして成功するには、何よりも子供たちが大好きで、子供たちの幸せを1番に考えてあげられることです。「子供たちのために」の信念をしっかり持ち続けることができれば、子供だけでなく、親や周囲の大人たちと真剣に向き合い、子供の幸せをサポートできるはずです。そんな風に考えられる方にとって、チャイルドカウンセラーの資格は、必ず役立つ資格になることでしょう。
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