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心理カウンセラーとはどんな仕事なのでしょうか?また、心理カウンセラーになるにはどのような方法があるのでしょうか?心理カウンセラーの活躍の場と併せて基本を解説します。
心理カウンセラーとは、人の心の悩みに耳を傾け、その悩みの原因を分析し、クライアントに適切な改善法を助言する専門家です。人の心の悩みは年代や職業、立場などによって千差万別。人の数だけ悩みの種類があると言っても過言ではありません。それだけ心理カウンセラーの仕事の幅は広く、オールマイティな能力が求められるということになります。
ところで「心理カウンセラー」を特定の資格名と考えている人もいるようですが、それは誤解です。心理カウンセラーとは、心理カウンセリングを職務とする人たちの総称です。また、心理カウンセラーには、必ずしも資格が必要ではありません。人の悩みを解決に向ける仕事をしているならば、どんな人でも「心理カウンセラー」を名乗ることができます。
心理カウンセラーになると、人の心の悩みを改善に向けることができます。家族や会社での信頼関係を取り戻す手助けができたり、相談者自信が自分を取り戻すためのサポートができたりします。人々の心を前向きに変える仕事なので、高いやりがいを感じることでしょう。
心理カウンセラーになるには、一般的に何らかの心理系の資格を取得する必要があります。その代表が、臨床心理士。心理系の仕事としては最高峰に居続けられる憧れの資格です。
しかし臨床心理士などの専門的な資格を取得には、まず大学院修士課程を修了する必要があります。大学院に入るには難しい入試があり、2年~3年通学し、さらに修士論文の審査に通過しなければ修了することはできません。すべてクリアして、ようやく臨床心理士の「受験資格」が与えられます。
臨床心理士に至るまでの道のりは長く、難しいと言えます。社会人として働きながら取得することは、困難ではありませんが、時間とお金がかかります。
そのため、現実的に心理カウンセラーとして働くためには、臨床心理士よりも民間資格のメンタル心理カウンセラーなどを入口としたほうが良いでしょう。指定教育機関の通信講座などを受講し、在宅で受験できる資格です。
心理カウンセラーになると、様々なフィールドで活躍することができます。学校や民間企業、医療機関、介護施設などが主な活躍の場となるでしょう。中には独立開業する人もいます。
心理カウンセラーは、人の心の専門家。人の心の悩みがなくなることは、そう起こりうることではありません。活躍できる場所は限りなくあると言って良いでしょう。
心理カウンセラーというと、悩んでいる人の話を黙って聞いているようなイメージがあるかもしれません。
しかし、それだけであれば心理カウンセラーでなくてもできます。それこそ家族や友人に悩みを聞いてもらうのとあまり変わりないかもしれません。
心理カウンセラーの仕事は話を聞くだけではなく、話によく耳を傾けることで患者の心の奥底に潜んでいる感情を引き出すことです。
これは、高度な心理学的知識と技術を持っている心理カウンセラーだからこそなせる業です。
精神力や包容力、理解力、想像力、コミュニケーション力などを兼ね備えた心理カウンセラーは、まさに心のプロフェッショナルだといえるでしょう。
心理カウンセリングというと、カウンセラーと一対一で話をするイメージが強いかもしれません。
しかし、実際に行われているカウンセリングの手法は多岐にわたります。それぞれの人に合わせて異なる方法でアプローチすることで効果的なカウンセリングができるため、適切な心理療法を選ぶことは心理カウンセラーの重要な役割だといえます。
数多くあるカウンセリングの中で特に重要なものとしては、精神分析療法、認知行動療法、自立訓練療法、箱庭療法、家族療法の5種類が挙げられます。
精神分析療法は20世紀初頭に心理学者であるフロイトが提唱した精神療法で、患者の心に次々と浮かんでくる連想をもとにして精神を分析していく手法です。
この手法の目的は精神疾患の根本的な原因を探ることで、心の奥にあるトラウマの発見を目指します。
精神分析療法を行う際には、まずは患者と話をすることで精神分析療法が適しているかどうかを確認します。
自分について語ることに抵抗がある患者の場合は精神分析療法は適応しにくいためです。
この手法でアプローチできると判断されて初めて治療が開始され、患者の話に耳を傾けながら一段階、また一段階と心の深いところを探っていきます。
認知行動療法とは物事に対する捉え方を変え、さらに行動も変えていく手法です。
他の心理療法に比べて早く結果が出やすいため有用な手法として多く用いられており、パニック障害や強迫性障害、うつ、気分障害などの精神疾患に対しても効果的です。
この療法の大きな特徴として、心理的な面にアプローチしないことが挙げられます。
精神分析療法が心の奥深い部分を探る療法であるのに対し、認知行動療法では現在抱えている問題そのものに重点を置きます。
また、認知行動療法ではカウンセラーはただ患者の話に耳を傾けるのではなく、積極的にアドバイスしていきます。これによって、より早く問題解決を目指すことができます。
自立訓練療法はドイツの医師であるシュルツ氏が考案した精神療法で、パニック障害の症状の緩和に有効だといわれています。
また、アスリートのメンタルトレーニングや社会人のストレスケアなどにも効果が期待できるため幅広く応用されています。
自立訓練療法というと厳しいトレーニングをするのかと思ってしまいますが、簡単にいうとリラックスするための方法です。
心の底からリラックスすることで、身体面での健康増進も期待できます。
箱庭療法は、心理カウンセラーが見守る中で患者が砂の入った箱の中に自由におもちゃを入れていく精神療法です。
もちろんデザインの上手さを見るわけではなく、患者がおもちゃを使ってアイデアを広げていく中で言葉に表せない悩みや葛藤などを探っていきます。
子どもから大人まで適応可能な手法で、日本のみならずアメリカやヨーロッパでもしばしば使用されています。
神経症や心身症をはじめとした多くの症状に効果があるとされています。
患者個人だけではなく患者を取り巻く家族も対象にカウンセリングを行うのが家族療法です。
家族全体で問題解決を目指し、心理カウンセラーはそのサポートを行います。
以前は精神療法というと個人を対象としたものがほとんどだったため、家族療法は脇役的な位置づけとなっていました。
しかし臨床現場では患者のみならずその家族も苦悩を訴えるため、家族に対するサポートは欠かせません。
また、特に患者が子どもである場合には家族療法は非常に大切だといえるでしょう。
現在はストレス社会と呼ばれている通り、多くの人が大きなストレスを抱えながら生きています。
ひきこもりやPTSD、うつ病に起因する過労死など、心のトラブルは社会問題にまで発展しています。自分自身で心のトラブルを乗り越える人もいますが、人の助けを必要としている人も少なくありません。
そんなときに手を差し伸べてあげられるのが、心理カウンセラーです。
近年では価値観が多様化し、一人ひとりが自分自身の生き方に向き合うことが求められます。そして、それは心療内科での投薬で解決できるものではありません。
それぞれの人の心に寄り添って支援していく、それが心理カウンセラーの役割であり現代社会の中での存在意義なのではないでしょうか。
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