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ひきこもり支援相談士とはどんな仕事なのか、なるには実際にどうすればよいのかについてご紹介します。
「ひきこもり支援相談士」は、ひきこもりの当事者や、家族のサポートを行います。
「一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会」が認定している資格で、ひきこもりの方が回復できるように、グループホームやフリースペースといった中間施設や医療機関などへの橋渡し的な役割を担います。
内閣府は「令和元年版子供・若者白書」で、平成30年に、満40歳~60歳までの方を対象にした、生活状況に関する調査結果を公表しています。調査ではひきこもりの出現率は1.45%、推計数で61.3万人ということがわかりました。
平成27年にも15歳~39歳までを対象にした調査を行っており、推計数で54.1万人です。ひきこもりになり7年以上経過した方は約5割、長期に渡っていることもわかりました。また、50代以上のひきこもりを80代の親が支える「8050問題」も懸念されています。このような社会状況から、今後、ひきこもり支援相談士の需要が増加する可能性が高まっているのです。
ひきこもり支援相談員は、複数の働く場所があります。
その他、各機関や団体、家族会などの相談員としても期待されています。
具体的な仕事内容は、引きこもりの当事者、家族に対し「どんな問題点があるのか、どうすれば改善できるのか」を中心に、支援や家族面談やカウンセリングを実施。医療機関などに同行するときもあります。
注意したいのは、ひきこもり支援相談士の資格をしてもすぐに独立、開業できるものではない点です。ひきこもり支援関連施設で働くこともできますが、キャリアは重要視されます。ボランティアなどを通し、地道にキャリアを積むことが必要です。
ひきこもり支援相談士になるには、ひきこもり支援相談士養成講座を受講して課題に合格しなければなりません。資格認定証の発行には、認定料という会費が必要です。
受講自体はハードルが高くなく、通信講座もあります。仕事に通いながらでも勉強できますし、課題で不合格になっても、再提出が認められているのです。
受講開始時期も「○○年の何月から」というふうに決められておらず、1年を通し実施されているため都合に合わせられます。
講座の申込みは「一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会」からでき、受講料は35,000円です。受講期間の目安は6ヶ月程度で、ひきこもりに関する「基礎知識、対応方法、事例研究」を学びます。
医学博士や大学や社会福祉学部の教授などによるDVD、実態調査の資料集、語句問題や理論や事例演習に関する内容の問題集も用意されています。ひきこもり支援相談士は、ひきこもりで困っている方々を支援したい、人を助ける仕事がしたいと考えている方に適した資格です。
※公式HPに税表記はありませんでした。
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