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ここでは認定心理士の資格・仕事についてまとめています。資格取得に必要な勉強や、就職状況についても紹介しています。
認定心理士とは、4年制大学で心理学の基本知識・技能を身に付けたことを証明する資格です。これは「公益社団法人日本心理学会」が認定しています。
資格といっても、認定心理士の資格を保有することで就職や転職の助けになるわけではなく、心理学の基礎知識があることが証明されるというものです。いわば、医師免許や運転免許などではなく、TOEICや博士号などに近いイメージです。
臨床心理士が職業に直結する資格であるのに対し、認定心理士は職業との結びつきが弱いです。カウンセラーとしての専門技術も、臨床心理士と認定心理士とでは大きな差があります。
認定心理士は、大学や大学院において日本心理学会が指定する科目を履修し、かつ認定心理士の資格申請をすることで資格が与えられます。学部・学科名を問う訳ではありませんが、一般に、心理学科や教育学科出身者が取りやすいとされます。試験がなく、申請だけで資格を得られる点は認定心理士の大きな特徴です。現状、国内には申請さえすれば資格を付与される人が、非常に多く潜在していると考えられます。
なお認定の申請では、審査料11,000円、認定料30,000円、諸経費等1,500円が必要となります。
※公式HPに諸経費の記載はありませんでした。
認定心理士の資格を取得しても、それだけで専門の心理カウンセラーとして就職することは、現実的には難しいでしょう。認定心理士になるために勉強した内容を、将来の臨床心理士の資格試験や産業カウンセラーの資格試験に活かすための資格という位置づけです。
ただし複雑化する現代社会において、心理学の専門知識のニーズはより高まっています。心理学の基礎知識は、社会から求められていることに間違いありません。
「訪問介護ヘルパーをしているのですが、心理についても学びたいと思い資格を取得しました。資格を取ってからは、人の心理をより細かく見られるようになり、仕事にも活かせています。今は、大学院への進学も考えています。」
「看護師をしているのですが、認定心理士の資格を持っていることから、病院スタッフへのカウンセリングも行っています。患者さんのご家族の相談に乗ったり、心理学の勉強会を開いてみたり、資格を活かして色々なことに挑戦しています。心理学の知識が仕事に活きていることを実感していますし、資格を取得し、こうして活かすことが出来ていることも誇りに思います。」
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