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このページでは、産業カウンセラーの資格や仕事についてまとめました。ストレスの多い現代社会において、今後ますます注目される資格です。
産業カウンセラーとは、現役で働いている人たちを対象に、心の悩みに耳を傾け、改善へ向けた心理的サポートをする仕事です。
この二十年ほどで激変した日本の労働環境。終身雇用・年功序列制度が崩壊し、労働者の中には将来に希望を見いだせず心を病む人も出てきました。そして最近は、著しい時間外労働を強いる「ブラック企業」などという言葉もよく耳にします。
こうしたストレス多い現代社会において、心の健康を維持しながら幸せに生きていく手助けをするのが産業カウンセラーです。今後の社会においてもますます必要とされる人材になることが期待されています。
産業カウンセラーは、企業内カウンセリング室、学校、医療機関、ハローワークなど、様々な職場で働いています。企業内にカウンセリング室がない場合でも、人事部などが社員カウンセリングを兼務している例も見られます。
また産業カウンセラーとしての経験を活かし、独立開業して様々な企業と業務契約している人もいます。
産業カウンセラーの資格を取得する方法には通信制とe-Learning制の2パターンがあり、それぞれ費用が異なります。
通信制は自宅でテキストを読んだり、添削問題を解いて提出する理論学習のほか、104時間のスクーリングと課題レポート3課題を提出する面接実習によって構成されています。
2018年度は11月開講で受講期間は12ヶ月間。受講費は入構料34,020円、受講料192,780円で計226,800円。
教材費と消費税込みの値段となっていますが、通算104時間(年間15日間程度)の面接実習のための交通費や宿泊費は実費となるので注意が必要です。
受講料は基本的に一括払いとなりますが、インターネットからの申し込みなら分割払い(学費ローン)を利用できるので、一括払いが難しい場合はWeb申し込みを利用しましょう。
2018年度まで行われてきた通学制に代わり、2019年度からスタートする新しい講座です。
パソコンなどを使用した45時間相当の理論学習に加え、104時間のスクーリングや面接実習は通信制と同じですが、さらに会場でのライブ理論講義を受講するカリキュラムとなっています。
受講期間は通信制の半分の6ヶ月間。受講費は教材費込みで297,000円。
なお、2018年度の大阪教室限定割引となりますが、早期申し込み特典や説明会当日申し込み特典、キャリアコンサルタント養成講習修了者割引などの各種割引制度が適用されるので、資格取得を検討している方は積極的に利用してみることをおすすめします。
産業カウンセラーになるには、一般社団法人「日本産業カウンセラー協会」が主催する産業カウンセラー試験に合格する必要があります。
ただ、誰でも受験できるわけではなく、以下の2つのうちいずれかの条件を満たすことで受験資格を得ることができます。
すでに必要な科目を履修できる大学などに通っている学生であれば条件2でも良いですが、社会人が資格取得を目指す場合は協会が実施している養成講座を受講して受験資格を取得した方が手っ取り早いと言えるでしょう。
なお、資格試験は学科試験と実技試験の2つを2日間にわたって行いますが、養成講座の面接実習で一定の評価を得た場合は実技試験の免除を受けられます。
産業カウンセラーは人間が働くところであればどこででも必要とされる資格です。
実際に養成講座を受講して資格を取得した人の声をチェックしてみると、キャリア・コンサルタントとして働いていたり、社内相談室を立ち上げたりと、さまざまな分野で活躍しています。
また、経営者が産業カウンセラーの資格を利用して社員のメンタルヘルス予防策の強化に役立てている人もいるようです。
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