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スマートフォンの普及に伴い、SNSの利用率も飛躍的に増加してきました。日本における代表的なSNSは、LINE、Facebook、Instagram、Twitterなどが上げられます。総務省の平成29年度の調査報告によると、特に10代20代の若者の利用率は95%を超えるほど高く、コミュニケーションのメイン手段となっています。
電話を使わない世代に対し、公的な機関をはじめとする従来の相談窓口では若者が相談しにくい点が指摘され、SNSを活用した相談窓口が整備されるようになりました。
SNSカウンセラーとは、LINEなどのSNSを用いて1人で悩む人に向け、カウンセリングを提供する人です。いじめや誹謗中傷などにより傷ついた人をサポートし、自殺やいじめの防止にも取り組む知見とスキルが必要な職業です。
参照元:総務省「SNSがスマホ利用の中心に」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111130.html)
2017年に「全国SNSカウンセリング協議会」が設立されました。SNSカウンセラーの育成やノウハウの研究、高品質なSNSカウンセリングの普及を目的に、従来の電話相談事業者やカウンセラー、研究者と連携して活動しています。
同協議会では、「SNSカウンセラー認定登録制度」を設け、SNSカウンセラーとしての能力要件に基づいたスキルの担保や、倫理綱領に基づいた禁止事項の明確化を行っています。
全国SNSカウンセリング協議会が指定する資格を所持するなど、規定を満たしていれば協議会への登録手続きをすることができ、SNSカウンセラーとして働くことが可能です。
対面や電話での相談はハードルが高くても、スマホを利用したSNSで文字だけの相談なら気軽にすぐにできます。SNSカウンセラーは、文字だけで相手の心理を読み解く能力や、文字に表れない心情を掴むことが必要になります。
全国SNSカウンセリング協議会が指定する心理カウンセラー資格をすでに取得している場合には、協議会が指定する10時間のSNSカウンセラー養成講座を受講すれば、SNSカウンセラー認定登録ができます。
また、精神保健福祉士、社会福祉士、キャリアコンサルタントの隣接国家資格を所持している場合には、以下の講座を受講し、隣接国家資格証、SNSカウンセラー養成講座修了証を取得すれば、協議会へ登録できます。
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