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心理カウンセラーとは少し違う「交流分析士」とはどんな仕事なのか?特徴や実際の仕事内容、資格の取得方法などを解説していきます。
交流分析士とは、NPO法人「日本交流分析協会」が主催している資格のことです。人の心理や行動について、心理学の知識や観点を活かした分析ができることを目標とした資格であり、自己分析にも非常に役立ちます。心理学の観点や知識を、今の仕事や人間関係に活用することができます。
「交流分析」とは、「精神分析」と「人間心理学」を合わせた観点を持つ分析方法によって人間関係を改善していくことを目指すもの。交流分析は以下の7つのジャンルで構成されています。
交流分析士は心理学の観点を用いて、人間関係の改善や行動パターンの悩みを解決するのに役立てる資格です。心理カウンセラーと似た印象を抱きますが、心理カウンセラーは対話や心理テストで人の相談に乗る仕事。これに対して交流分析は悩みの現状をエゴグラムを使って可視化したり、心理ゲームや人生脚本などのスキルでパターンを分析するものです。交流分析の結果を心理カウンセリングに活かしながら、問題解決につなげるのが交流分析士の仕事です。
今の仕事や生活の中に心理学の知識・観点を取り入れて改善を試みたいという人や、心理カウンセラーに興味を持っていて、その初期段階として心理系の資格を取得したいという人におすすめの資格。具体的に交流分析士が働く職場は限定されていませんが、人と接することが多い仕事で役立てやすいでしょう。看護師や介護士、弁護士、カウンセラー、保育士や幼児教育などにもおすすめです。
交流分析士の資格は、学会が主催する講座を受講した上で認定試験に合格すると取得できます。
「交流分析士初級」は3日にわたって計20時間の講座を受講した上で、1日で終わる試験に合格すれば取得可能。「交流分析士2級」は6日間にわたる計40時間の講座を、「交流分析士1級」は6日間計42時間のワークショップ形式の講座を受講した後で、所定の試験に合格して取得できます。
どの資格も前段階の資格を取得していないと申し込めません。
参照元:NPO法人日本交流分析協会公式HP(https://www.j-taa.org/for-ta.html)
交流分析の研究・教育・普及を目標とした学術団体で、東京大学医学部附属病院心療内科内に設置されています。正会員は医学関係の仕事に従事している人で構成され、交流分析と関連領域の研究に関心を持つ人は一般会員として参加できる学会です。
学会認定の交流分析士資格取得には、学会での研究発表や論文の掲載などかなり高度な要件を満たす必要があります。
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